www_017_gerhard richter

two_crafts2006-03-25

あ、日付けがかわってしまった。

去年、川村記念美術館ゲルハルト・リヒター展を観にいきました。リヒターを直に観たのがほとんど初めてだったこともあり、前評判とは違ってけっこう楽しめた。作品集「landscapes」や、今回の展覧会のポスターにもなった有名なろうそくの絵など、あのリヒターのぼやけた感じの絵は以前から好きではあった。でも今回の展示を観て特に印象的だったのは、絵の具を厚く塗りつけたような大型の抽象画(画集ではあまり良さが分からなかった)と、ガラスを置いただけとかキャンバスをグレーに塗っただけだとかのミニマムな作風のものだった。

これは作品「grau」。展覧会では壁に据え付けた1枚のガラスを作品としているものなどもあった。もちろんディテールや素材についてはとても細かいところにまで気が配ってあるに違いないけれど、作品自体はシンプル、しかしそこに込められたものは大きく、そこから心が感じ取るものはさらに大きい、あ、less is moreだ、と当たり前のことを感じました。

似たようなこといっているブログがほかにもありそうな内容だな、この更新。after t