www_05_konstantin grcic
コンスタンティン・グルチッチといえばconcrete craftで使っているイッタラのワインカラフェをデザインした人。
写真は2003年のサローネのためにクラシコンが作った「konstantin grcic for classicon」より。グルチッチの事務所は何気なくかっこいい。置いてあるものや色使いがいちいちいい。いつも音楽(プライマル・スクリーム、クラッシュ、ブランキージェットシティ等のCDが写っている)をかけっぱなしでオフィスをノイジーに保っている、のだそう。ゲーテは「建築は凍った音楽だ」といったそうですが、現代のプロダクトは凍ったポップミュージックだと思いたい。(そういえばMoMAのキュレーターのパオラ・アントネッリがデザインを視る感性はヒップホップにインスパイアされてるといってるのを読んだことがある。)
なおオフィスの中にあるもので、この本の写真に写っているのはデュシャンのポスター、カスティリオーニのsleekとTOIO、エンツォ・マーリのBOXチェア、ウーテンシロ、JEFF WALLの写真集、柳宗理の白磁のお猪口、イームズ&ジラードのラ・フォンダ・チェア、イームズのDAX、ソットサスのヴァレンタイン、スタルクのボエム、カルテルのドロワーキャビネット、ロバート・メイプルソープの遺品が競売にかけられたときのクリスティーズのオークションブック、ジャスパー・モリソンの本家『A WORLD WITHOUT WORDS』、等々。
それはそうとグルチッチはデザインももちろんいい。男を熱くさせるタイプのデザイナー。個人的には特にテーブルにハスレがないと思う。これはけっこう珍しい。
それでより詳しいことは新刊『KGID』に載っています。
あとグルチッチのオフィスの名前はkonstantin grcic industrial design。ジャスパー・モリソンのオフィスがoffice for designだったりハッリ・コスキネンのオフィスがfriends of industryなのとちょっと似ている。
...よっぽど自分も神(ソットサス)について書こうかと思いましたが、それは大将に任せます...。
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