www_042_poul kjaerholm

two_crafts2006-07-30

今年の夏のルイジアナ美術館といえば、ポール・ケアホルム展。

よくいわれることだけどプロダクトデザインの展覧会って基本的に難しい。絵や彫刻はふつう見て感じるようにできているので、展示されたものを見る、というだけで魅力が伝わる。しかしプロダクトは使われて良さが感じられるようにできているから、展示されたものを見るだけではおもしろくないものが多い。使われるために作られたものを、手も触れられなくてただ置かれても……(というか展示室で見ただけで100%魅力が伝わるデザインは問題あるかも)。でも言葉主体の展覧会だったら、それなら本読んだほうがいいし。
だからプロダクトの展覧会には考え抜いた見せ方なりストーリーの演出なりが必要だと思うんだけど、その点でこの展覧会はいい。ひとつには会場の壁のほとんどを埋め尽くしたケアホルムが撮影した写真(鳥、柵、海、など)のパネル。あとは家具を壁に貼りつけたり、フレームだけとか、分解したフレームの展示とか。
写真はPK 22のフレーム。同じスティールの板を横に使ったり縦に使ったりして構成してる。深い。

個人的に欲しいのはPK55。after t